高齢猫が痩せてきた!できれば太らせたい!原因と対策についてご紹介

「うちの猫が最近痩せてきたような気がする…」長年一緒に暮らしてきた愛猫のそんな変化は、飼い主さんにはとても心配ですよね。猫の痩せ方にも原因は様々。防げるものであれば、きちんとお世話して健康を保ってあげたいところです。痩せてきた原因をきちんと見極めて、早めの対策をとることで、猫たちも健康に年を重ねることができますよ。

あなたの愛猫はどちらのタイプ?

猫は10歳を超えたあたりから高齢(シニア)猫と言われています。加齢と共に病気にかかるリスクが高まるのは人間も猫も同じです。
高齢猫の不調のサインのひとつに挙げられる「痩せ」。猫が痩せる原因には様々なことが考えられ、痩せた原因が必ずしも病気だとは限りません。病気でないなら、どんなことをしてあげたらよいのでしょうか。正しい治療や事前の対策が、あなたの愛猫を救う鍵となるのは間違いありません。
そこでまずは、あなたの猫が、どちらのタイプに当てはまるのか、普段から注意深く観察してみてください。

・食欲がなくて痩せてきた
・食欲があるのに痩せてきた

食欲がなくて痩せてきたタイプ。原因と対策は?

あなたの愛猫、ごはんはきちんと食べていますか?普段は食欲旺盛なのに、最近あまり食欲がなくて痩せてきたという場合、考えられる原因のひとつに、お口の病気が挙げられます。
虫歯や歯周病、口内炎などができると、痛くてごはんを食べるのもつらいのは人間も猫も同じです。人間も普段、歯磨きをするように、猫にも猫専用の歯ブラシがあるんです。指にはめて歯を磨いてあげるタイプがほとんどで、猫も最初は嫌がるかもしれませんが、根気よく続けてあげたいところです。指サックを柔らかめの物を選んであげると、猫への負担も少ないですよ。かつおぶし味の歯磨き粉などもあって、併せて使ってあげると、よりお口の健康を保つことにつながります。飼い主さんも最初のうちは慣れないと思いますので、獣医さんに相談すれば歯磨きの仕方をレクチャーしてもらえますよ。
どうしても歯磨きを嫌がる猫には、フードタイプのデンタルケアをして、歯周病の予防につなげましょう。
高齢猫にはもちろん、若いうちからでも普段からケアしてあげれば、病気の予防につながります。お口の健康は身体の健康にも直結します。普段から気にしてあげたいですね。

ストレスたまっていませんか?

食欲がなくて痩せてきた場合、ストレスによる痩せているということも考えられます。
猫は環境による変化にとても敏感な生き物です。引っ越し・同居人が増えた(または減った)・来客があった・部屋の模様替えをしたなど、人間にとってはなんでもないことでも、猫にとっては大きなストレスがかかっていることがあります。若い猫はもちろん、高齢猫であればなおさらです。猫は音に対しても非常に敏感な生き物なので、テレビや音楽のボリュームなども、普段から気をつける必要があります。
生活環境が変わったときには、ぜひ、愛猫のストレスも気にしてあげてみてくださいね。

食欲があるのに痩せてきたタイプ。原因と対策は?

ごはんはしっかり食べているのに痩せてきた気がする。そんなときは、普段あたえているフードを見直す機会です。太りすぎるのを危惧してダイエットフードを与え続けたり、猫の年齢に合っていないフードを与えていると、必要なカロリーが足りず、痩せてきてしまうことがあります。
また、高齢の猫の場合、加齢に伴って消化機能も低下してきます。消化吸収の良いフード、高カロリーのフードを与えるなどして、飼い主さんがきちんと栄養管理をしてあげましょう。咀嚼しやすい柔らかめのフードを選んであげるというのもひとつの手でしょう。
ただし、柔らかめのウエットフードは、カリカリした固いフードに比べて、歯に残りやすいというデメリットがあります。歯にウエットフードを残したままにしておくと、そこから歯周病につながってしまうこともあります。猫の負担にならない程度に、やはりお口のケアは重要です。

慢性腎不全は食欲があっても痩せることが

病気にかかっていると、どうしても体重は落ちてきます。食欲はあるのに愛猫が痩せてきたと感じるとき、ひとつ疑われる病気が『慢性腎不全』です。
この慢性腎不全という病気は、病気がまだ初期の場合、食欲があるのに痩せてきてしまうことがあります。また、水をたくさん飲むという症状も含まれます。「食欲はあって、普段よりも飲む水の量が多い」ということがある場合、一度、獣医さんに診てもらったほうがよいでしょう。
もちろん、病気が悪化すると、食欲もなくなって痩せてくるようになってしまいますので、その場合も、すぐに病院に連れていく必要があります。

気になることがあればすぐに相談を

ここまで、猫が痩せるいくつかの原因と対策をご紹介してきました。10歳以上の高齢の猫はどうしても、若い猫に比べて病気にかかるリスクは高く、痩せやすくなってきます。しかし、病気が原因でなくても、猫は痩せてしまうこともあるということがお分かり頂けたでしょうか。健康に年を重ねて痩せてしまうのはある意味仕方がないという一面があるとしても、私たち人間の手で防いであげられることがあれば、事前に対策して、少しでも猫たちには長生きしてほしいですよね。
「なんとかしてあげたい!」という気持ちはあっても、飼い主さんだけでは判断しづらい場面も多々あるかと思います。どんな小さなことでも、気になることがあればすぐに相談できる、信頼できる獣医さんは近くにいらっしゃいますか?安心して相談できる獣医さんの存在は飼い主さんにとって、とても心強いものです。かわいい愛猫に何か気になることがあれば、まずは獣医さんに相談してみることが大切です。
そして、何より一番大事なのは、飼い主さんによる普段の細かな観察です。普段の猫の様子を一番知っているのは飼い主さんだからです。飼い主さんによる、猫の普段の様子は、獣医さんにとって、治療の重要な判断材料となるのです。普段の生活の中で、猫が出している小さなサインも、見逃さないようにしてあげたいですね。