高齢猫のグルーミング回数が減った!原因と注意点やケアについてご紹介

猫も年を取り今まで出来ていたことができなくなることがあります。その一つがグルーミング。グルーミングというのは、自分の毛を自分で舐め、毛づくろいすることをいうのですが、高齢猫はこのグルーミング回数が減少し、毛がボサボサになってしまうなど変化が見られるでしょう。今回は、グルーミング回数の減少の原因と注意点、ケア方法について詳しくご紹介していきます。

そもそもグルーミングって何?

猫にとってグルーミングは欠かすことができない習慣の一つです。猫のグルーミング時間は活動時間の10%~30%と言われるぐらい重要な時間でもあります。グルーミングをする理由は様々ですが、家猫の多くは汚れをキレイにすることを目的として行っていることが多いようです。猫のベロの表面には糸状乳頭と呼ばれるものがあり、これがザラザラしている為、抜け毛や汚れなどをしっかり取り除くことができるのです。さらに、猫の唾液には殺菌作用があり、グルーミングすることで体を清潔に保つことが可能です。

また、猫にとってグルーミングはストレス発散効果もあるのです。大きな物音を聞いた時や、緊張した時などにグルーミングを行うことがあります。これはリラックス効果を得ようとしている行動と言えるでしょう。親猫が子猫をグルーミングするのは安心感を与えます。外に出る猫の場合、太陽の光を浴びることで体の表面にビタミンDが作られる為、それを舐めとることで栄養補給しているとも考えられています。

それから、猫には汗腺が少ない為、汗をかくということがほとんどありません。体温調整をすることが簡単ではないことから、自分の唾液で体温を下げています。寒い時には、グルーミングすることで体毛をふっくらさせて保温効果を高めるのです。猫はグルーミングで自分の体温調節を行っているのです。このように、グルーミング一つをとっても猫にとって必要な習慣であり、欠かすことができないものなのです。しかしながら、高齢猫になるとその習慣がままならなくなり、ほとんどグルーミングをしなくなる猫も出てきてしまうのです。

グルーミングができなくなるとどうなるの?

高齢猫がグルーミングをしなくなるとどのようなトラブルが発生するのでしょうか。毛づくろいができなくなってしまうので、毛玉が出来てしまうことがあります。老いる前は勝手にグルーミングしてくれるのでブラッシングの必要性がありませんでしたが、グルーミング回数が減少してしまうのであれば、飼い主がブラッシングをしてあげる必要があります。また、体温調節がうまくできなくなってしまうので、病気になりやすくなることもあるでしょう。

夏場は、熱中症になってしまうこともありますし、冬場は風邪をひきやすくなります。部屋の温度を調整して猫が過ごしやすい環境を作って揚げる必要があるのです。また、高齢になるにつれて、体の水分量が減少しやすくなり、慢性的な脱水状態になりやすいとも言われています。このような状態が続いてしまうと腎機能障害などに発展してしまう可能性も出てきますので、毎日変化がないかチェックすることが大切です。さらに、毎日毛の状態を確認することが好ましいでしょう。毛がボサボサだったり、パサついているようですと水分量が足りないサインです。

高齢猫にとってグルーミングができないということは、体調管理ができなくなるのと同じです。病気にかかりやすくなるなどリスクがある為、変化を見逃さず病院に連れていくようにしましょう。また、ブラッシングをしてあげることで、リラックス効果を得ることができますので欠かさず行うようにしてください。

グルーミング減ったと感じたらブラッシングを始めよう

猫は自分で毛づくろいをするのでブラッシングの必要がないと感じている飼い主も多いようです。しかし、高齢猫にとってはグルーミング一つが簡単に出来なくなってしまう為、飼い主がブラッシングしてあげることが大切になります。ブラッシングには様々な効果があります。例えば、抜け毛予防になると言われ、こまめなブラッシングを行うと一度に抜け毛を取り除くことが可能です。さらに、毛球症予防にもなると言われているのです。毛球症というのは、猫がグルーミングの際に飲み込んでしまった毛が胃の中で毛玉になってしまい、嘔吐の原因になるものです。自然に吐き出すことができるうちはいいのですが、高齢猫にとってはこれも簡単ではありません。毛球症を起こさせない為にも、ブラッシングは欠かせないのです。

外に出す場合、ノミやダニ、寄生虫などが皮膚に付着する可能性があります。これも病気の原因になりますので、毎日のブラッシングで早期発見を心掛けましょう。飼い主がブラッシングをしてあげることで、猫のリラックス効果を促進するだけではなく、愛情を伝えることにも繋がります。猫にとってグルーミングしてもらえるというのは、親から子供への愛情表現の一つです。信頼関係が良好になり絆を深めることが望めますので、習慣にしてあげることが大切です。

老いは避けようがないもの

一緒に生活をしてきた猫の老化というのはとても悲しく、切ないものです。猫は見た目的に変化があまりないので気付かないのですが、人間よりも早い速度で老いていくのです。今まで活発に走り回っていたのに、年々寝ている時間が増えたと感じたり、毛並みにツヤがなくなるなど一緒に生活をしている飼い主だからこそ見抜ける老化もあります。グルーミングの減少は老化のサインでもあります。グルーミングをしている様子がなくなったり、毛並みがボサボサになっている場合は一度病院で病気が隠れていないかチェックしてみてください。もし、特に問題がないようであれば、それは老化です。

老いは避けようがありません。これは人間でも猫でもです。年を重ねていくことが避けられないのであれば、その年に合わせてケアしていくことを意識しましょう。ペットフードの内容を変更してみたり、水分補給の方法を変えてみたり、グルーミングの代わりにブラッシングを取り入れてみるなど飼い主ができることはたくさんあります。最期の時まで一緒に過ごせるよう、高齢猫の状態をチェックして対処していくことが大切です。